エーリヒ・フロムの名言
[1900.3.23 - 1980.3.18]
ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者。新フロイト派の創始者の一人。著書は『自由からの逃走』『夢の精神分析 忘れられた言語』『人間における自由』『精神分析と宗教』『正気の社会』『愛するということ』『革命的人間』『悪について』『社会主義・ヒューマニズム』『よりよく生きるということ』等。
Modern man thinks he loses something - time - when he does not do things quickly. Yet he does not know what to do with the time he gains - except kill it.
現代人は、ものごとを急いでしないと、何か、つまり、時間を損したような気持ちになる。しかし、時間つぶし以外には、浮かせた時間をどう使っていいのかは分からないのである。
Is love an art? Then it requires knowledge and effort.
愛とは、一種の技術であろうか。だとすれば、知識や努力が求められることになろう。
The ability to be alone is the condition for the ability to love.
独りでいられる能力は、愛する能力の条件である。
Only the person who has faith in himself is able to be faithful to others.
自らを信頼している者だけが、他人を信頼することができる。
Man is born as a freak of nature, being within nature and yet transcending it.
人間は自然の変種として誕生し、自然の中にありながら、それを超越しつつあるのだ。
The successful revolutionary is a statesman, the unsuccessful one a criminal.
成功した革命家は政治家であり、失敗したそれは犯罪者である。
The quest for certainty blocks the search for meaning. Uncertainty is the very condition to impel man to unfold his powers.
確実性の追求は、意味の探求を妨げるものだ。不確実性こそは、力を押し広げることに人間を駆り立てる条件なのである。
Care and responsibility are constituent elements of love, but without respect for and knowledge of the beloved person, love deteriorates into domination and possessiveness.
配慮と責任とは愛の構成要素であるのだが、愛する者への尊敬や自覚がなくては、愛は支配や独占へと損なわれてしまうのだ。
Man's main task in life is to give birth to himself, to become what he potentially is.
人生における主たる課題というのは、自分自身を生み出すことであり、潜在的な自分自身になることである。
To die is poignantly bitter, but the idea of having to die without having lived is unbearable.
死ぬことは痛烈に辛いことだが、生きることなしに死なねばならぬという考えは耐え難いものだ。
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